所報5月号
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11会員トピックス特別編さんで実施されたイベントに参加させていただきました。イベントは、エコショップさんやリサイクル製品の認定企業さんなど14社が参加され、弊社も〝愛媛県優良循環型企業〞として、2日間に亘って環境への取組等を紹介させていただきました。他の企業との連携としては、こういったイベントが効果的ですが、まだ、イベントを企画されている方からのお声掛けが少ないのが現状です。まず、他の企業さんに、弊社の取組を理解していただくことが必要だと考えています。佐川社長:残念なことに「エコ」は多くの場合「エコノミー」ではありません。環境に配慮した製品は、値段が 高くなります。減農 薬、有機栽培の野菜や果物は値段が高くなっていると思います。弊社での生産活動においても、環境に良い材料を使用すると、 製品の原価が上がり、安く売ることができなくなることがあります。そのため、企業としては、違うところでのコストダウンや更なる経営努力を求められます。それでも、弊社では、環境保護印刷推進協議会の規定に準拠した「環境保護印刷」に取り組んでいます。出来上がりの見た目は同じですが、製造過程で環境にやさしい資材・材料・技術を使用します。その環境保護印刷の印しがクリオネのマークです。その中でも、弊社は、愛媛県で唯一となるゴールドプラスというマークの使用が許可されています。 また、環境活動に取り組んでいる中で、減税や補助金などの恩恵を授かることがあります。例えば、企業は生産活動を行うための資金を銀行から借り入れます。弊社は取引先である伊予銀行さんから、環境格付けとして最高ランクのSをいただいています。そのため、通常よりも低い金利で資金を借り入れることができました。金融機関さんは、従来であれば決算書などから、企業の安全性や伸展性を判断して金利を決めていますが、今は環境に対する取り組みも、金利を決める判断材料になっています。環境に取り組んでいる企業は将来、伸びる要素が多いという判断をされているのではないでしょうか。学生:私は、環境を大切にする企業は、人も大切にする企業だと考えています。私は、自分が成長できる企業で働きたいという希望を持っています。環境に取り組んでいる企業は、人を大切に育てる職場環境があるというイメージがあり、ぜひ勤務したい企業です。同じ考えを持つ学生も多いのではないでしょうか。佐川社長:弊社は環境に対する理念として「私たちは地球環境保全への取組が、重要な経営課題であると認識し、豊かで美しい地球を次世代に残せるよう企業の社会的責任を果たします」を掲げています。この理念には、環境を保護する(助ける)ことは、人を保護する(助ける)ことだという考え方も含まれています。環境と人に対する取り組みは同じかもしれません。みなさんが環境に対する活動を全く行っていない企業に入社した場合、1人の力で何かを変えて行こうというのは非常に難しいかもしれません。それでも、1人の小さな取組が、徐々に大きな流れとなっていくこともあります。ゼミで学ばれたことを活かして、環境に対する小さな取組を大きな流れに変えられるような社会人になってください。Q 経営面における 環境への 取り組みと 効果ついては?Q (佐川社長から学生へ) 就職する企業を選択する 際に環境への取り組みは プラス材料になりますか? TOPICS-MEMBER会員トピックス
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