所報5月号
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2この人に聞く①愛媛に掛けた言葉、物事の基礎は「愛」を意識すること。②「e~地本」とは、愛媛の頭文字Eと良い地本を掛けた言葉であるが、「い~地本」とは何かを各人が考え、頭文字のeを使って自己の指標とする。 (例えば、エコ・エネルギッシュ・エンジョイ等) ―地方協力本部の役割、 方針について教えてください。 自衛隊地方協力本部は防衛省の機関の一つで、地方における防衛省・自衛隊の窓口として全国に50ヶ所設置されています。愛媛県では松山市に本部があり、県内5ヶ所に地域事務所を設置しています。業務は、自衛隊に対する理解を深めていただくための広報、入隊を希望する方への募集案内、退職自衛官の再就職や予備自衛官の志願に関する援護、災害時の地方自治体との連絡調整など多岐に亘ります。 本部長として着任以来、要望事項を「任務の完遂」とし、「情熱」「創造」「絆」をスローガンに掲げ任務を遂行しています。スローガンの意味合いですが、変化する環境に対して任務を完遂するためには職務に対する情熱が不可欠であること。また、伝統を継承しつつも新しいものを創りだすアイデアが必要であること。さらに、これらを可能とするのは、人と人、人と組織の絆が何よりも大切であるというものです。また、愛媛地方協力本部が一致団結して目標を達成するために、「愛をひめたe(い〜)地本」というキャッチフレーズを設けています。 ―具体的な業務や取り組みについて 教えてください。 まず、地方協力本部では自衛隊の活動を広く知っていただくため、さまざまな広報活動を実施しています。自治体が主催する防災訓練などへ積極的に参加し、災害派遣や国際貢献等のパネル展示、広報資料の配布などを通して、県民の皆様へ活動に対する理解を得ることに努めています。昨年の事例としては、6月に防衛協力3団体が主催する「ふれ愛コンサート」の開催を支援し、自衛隊音楽隊と松山市民吹奏楽団との合同演奏を実施しました。このコンサートには毎年、約2、000名の県民の皆様が来場されます。また、11月には、海上自衛隊の艦艇が松山港に入港して艦艇広報を実施しました。愛媛県には海上自衛隊の基地等がないため、県民の皆様の関心も高く、約3、000名が来場されました。このように、各種行事を通じて、県民の皆様はもとより、学校関係者や企業関係者等と幅広く交流し、防衛省・自衛隊に対する理解を深めていただいています。 もう一つの大きな業務が、自衛官の募集や再就職の支援です。自衛官は、中学校の新卒者対象から、医師資格保有者で50歳台までの様々な種目で募集をしています。愛媛県からも、今春、100名超が入隊しました。その中でも中心となるのは、18歳から27歳未満を対象とする自衛官候補生と一般曹候補生といわれる種目です。自衛官候補生は任期制の隊員という立場のため、更新しない場合は除隊して社会に復帰します。自衛官の再就職支援制度を「援護」と呼んでいますが、任期制や定年で退職する隊員の援護も地方協力本部で行っています。近年の景気動向から、任期制隊員が退職せずに任期を継続するという傾向が強く、また、定年退職者も少ない時期だったため、昨年度はSPECIAL INTERVIEWこの人に聞く地方における、 防衛省・自衛隊の窓口部員全員が自衛官の リクルーター〜 愛媛県における防衛省・自衛隊の窓口を担う 〜〜 愛媛県における防衛省・自衛隊の窓口を担う 〜「県民とのふれあいを通して防衛基盤を創造」「県民とのふれあいを通して防衛基盤を創造」
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