所報7月号
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19景況調査商 工会議所LOBO調 査早期景気観測システム業況DIは、東日本大震災の影響が大きく、低水準で推移 5月の全産業合計の業況DIは、▲54.4(前月比+3.3ポイント)と、5カ月ぶりにマイナス幅が縮小した。しかし、東日本大震災の影響で、過去最大の悪化幅(▲11.8ポイント)を記録した4月からの改善は小幅にとどまり、低水準で推移している。先行きについては、先行き見通しDIは▲47.4と、今月から+7.0ポイント改善する見通し。部材の調達難の解消に伴う生産回復や、夏物商品の売上増加への期待が出ている。しかし、原発問題の長期化に伴い、夏場の節電による生産活動の縮小や消費意欲の低迷への不安を訴える声も多い。また、サプライチェーン(供給体制)の寸断を契機とした、親企業の海外移転加速も懸念される。○全産業の業況DIは、マイナス幅が2カ月連続で拡大した。産業別にみると、卸売はマイナス幅が縮小したものの、他の4業種は拡大した。○建築工事業からは、「建築関係の材料の納期が遅れ、工期を延長せざるを得ない」とのコメント。土木工事業からは、「原材料価格の上昇に加え、住宅需要の減少による販売価格の下落により採算が悪化している」とのコメント。繊維製品製造業からは、「原材料の綿糸価格が、昨年夏頃より急騰。採算確保は来年2月~3月ぐらいまで厳しい」とのコメント。食堂、レストランからは、「昆布等の乾物食品の仕入れ価格が上昇傾向にあるが、販売価格に転嫁できず利益圧縮となっている」とのコメントが寄せられた。○業況の先行き見通しDIは、全産業では今月と比べマイナス幅が縮小する見込み。産業別にみると、建設、製造は横ばい、他の3業種はマイナス幅が縮小する見込み。※DI=(増加・好転などの会頭割合)-(減少・悪化なとらの会頭割合) 業況・採算:(好転)-(悪化) 売上:(増加)-(減少)建 設製 造卸 売小 売サービス前年同月比全 国四 国全 国四 国先行き見通し▲56.1▲48.6▲59.1▲54.8▲57.2▲75.0▲33.3▲75.0▲60.7▲55.6▲52.3▲42.9▲48.5▲44.3▲52.2▲75.0▲33.3▲44.4▲50.0▲40.7■平成23年5月調査結果全 国 の 概 況ブロック別概況・四国

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