所報10月号
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17会員トピックス町にある、髙須賀雅章酒店が創業80周年を迎えた。屋号になっている髙須賀雅章氏は2代目。創業者は雅章氏の父となる隆晴氏だ。現在の千舟町にて創業した。創業時から仕事帰りのサラリーマンなど、多くのお客様で賑わっていたとか。初代の隆晴氏は、生活のほとんどを商売に費やし、寝る間も惜しんで事業に携わった。その真面目さもあり、お客様からの厚い信用をもとに事業を拡大した。 そんな父の背中を見て育った2代目の雅章氏は、妻との二人三脚で事業を営んだ。雅章氏は毎日、朝から晩まで配達、妻は店舗運営を担った。2人とも商売人の家で育ったことから、商売を愛し、小さな手間も惜しむことなく事業に取り組んだとか。先代ゆずりの真面目な性格から、より一層、お客さんに愛される酒屋へと成長。その信頼をもとに、卸売を中心に販売先を拡大し、50年もの間、のれんを守ってきた。 現在は、雅章氏の息子である誠氏が3代目として、事業を担う。先々代、先代ゆずりの真面目さに加え、人に好かれる性格という誠氏は、自らの人脈で販路を拡大している。また、今までの得意先もあわせて、すべてを1人で配達するなど、日々フル回転だとか。 3代続いている真面目さが、お客様に愛されている酒屋。信頼という言葉でお客様とつながり、今日も心のこもったお酒を配達している。㈲髙須賀雅章酒店昭和5年創業創業80周年会員トピックスMEMBERS TOPICS湊町、三津浜で80年間「かまぼこ」をつくり続けてきた、堀本かまぼこ。「いつ食べても、同じ味の製品をつくる、これが案外難しい」と語るのは、2代目となる堀本孝夫氏。創業は昭和5年。当時は、今の商店街の付近に店舗を構えていた。昔の三津浜は、映画館や競馬場があり、港に着く船のお客様で活況な街だった。 かまぼこと言えば、八幡浜や宇和島の地名が出てくることが多いが「同じ値段であれば、松山が負けているとは思わない」と語る孝夫氏。戦後、ものがない時代は、たしかに南予で水揚げされた、良い材料が松山まで回ってこなかったことがあった。その印象が今でも残っているそうだ。職人だから宣伝下手だと口にするが、当然、製品には自負がある。安いものを使い、良い物を作るのではなく、良い物を使って、さらに良い製品を、365日変わらぬ味でつくり続けてきた。婚礼などの需要が減る中でも、製品の良さからか、卸先は多い。看板商品の、大手ではできない、手づくり「すまき」は絶品だ。 商売の基本は信頼だと考え、「約束を違えない」ことをモットーに事業を営んできたことが80年続いた理由だとか。そして、お店には、思いを受け継ぐ、3代目、また、4代目候補がともに事業を支えている。「かまぼこのプロであれ」「失敗しても良いが、同じ失敗は二度とするな」という教えのもと、こだわりの製品は、次の世代へ伝承されている。㈲堀本かまぼこ昭和5年創業創業80周年事 業 所 概 要㈲堀本かまぼこ代表取締役 堀本 孝夫 氏所在地/松山市三津2丁目16-24TEL/089-951-0023事 業 所 概 要㈲髙須賀雅章酒店代表取締役 髙須賀 誠 氏所在地/松山市湊町6丁目4-16TEL/089-921-2020港1979年ラジオCM作戦参加記念1979年ラジオCM作戦参加記念
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