所報6月号
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おみくじと野球拳おどり 【第21回】住所松山市石手2-9-21 ■石手寺 今回の解説板は、四国霊場五十一番札所の石手寺です。お寺の由来は他に譲り、敷地の中に数多くある句碑を訪ねました。身の上や御 を引けば秋の風 本堂から向って右手にある句碑です。小説「坂の上の雲」にも描かれていた場面で、子規が詠んだ句です。病気は長引くと書かれていたおみくじの通り、子規はその秋に帰京した後、長い闘病生活に入ります。南無大師石手の寺よ稲の花 入口にある句碑で、数少ない戦前の建立です。先の句と同じ時に詠まれたものです。鎌倉のむかしを今に寺の鐘 子規の句碑の隣には、野球拳の創始、前田伍健の碑がありました。子規が松山で野球を広めたことから生まれた野球拳。そんな縁を礎に、現代に続く野球拳おどり。新生、松山まつり、今年の夏はとても熱そうです。 コラムコラム23
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