所報6月号
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本日ここに、松山商工会議所創立130周年記念式典を挙行いたしましたところ、四国経済産業局長様、愛媛県知事様、松山市長様、日本商工会議所会頭様をはじめとした来賓の皆様方におかれましては、お忙しい中にも関わらず、ご臨席をいただきましたことを厚くお礼申しあげます。また、当会議所議員をはじめ、会員の皆様方にご出席いただき、盛大に式典が開催できますことは、誠にありがたく、感謝申しあげる次第でございます。 さらに、本日の表彰において、受賞の栄に浴される皆様方に心よりお礼とお祝いを申しあげます。 ご存知の通り、当会議所は明治15年に前身となる松山商法会議所として創立され、本年で130周年を迎えました。まさに正岡子規と秋山兄弟が「坂の上の雲」を目指していた時代でございます。当時の我が国は、長く続いた鎖国政策により、発展が阻害されていた中、ひたすら「近代国家」への仲間入りをしようと文化・軍事・経済などあらゆる分野において、思い切った改革を行い、世界でも類を見ないスピードで近代化を成し遂げました。松山においても、当会議所初代会頭の小林信近翁をはじめとした先人が、新しい事業に挑戦し、試行錯誤を繰り返す中で、松山という街を近代都市へと発展させました。 第二次世界大戦後、我が国経済は、重厚長大型産業を中心とした経済政策により目覚ましい発展を遂げ、JAPAN as No1といわれるまでになりました。しかし、バブル崩壊によりデフレ時代に突入し、経済活動の停滞が始まり、今なお、失われた20年と呼ばれる景気低迷から脱することができておりません。こうした状況を打破するためには、未来を見据え、痛みを受け入れながらも、明治維新のような思い切った改革が必要であることは論を待たないところであります。そうした意味においても、現在遅々として議論が進まない、特集特集2創立130周年記念式典 白石会頭式辞「創立から130年の節目を迎え 会員が団結して『改革』への一歩を踏み出す」 〜人口減少時代を乗り切る経済システムの確立を〜
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