所報7月号
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まつやまの老舗まつやまの老舗当所会員創業記念表彰を受賞された会員のみなさんをご紹介します。事業所概要事業所概要創業周年創業周年代表者:清水 俊一所在地:松山市湊町6‐2‐3TEL:089‐921‐3569「せんべい」から見える 人間模様が商売の醍醐味清水製菓舗代表者:荒瀬 隆所在地:松山市三津2‐11‐8TEL:089‐951‐0728荒瀬染物店伝統衣装の法被に 変わる「時代」を染め込む人との触れ合いを大事に、古い考えに固執せず、常に時代の変化に目を向け、決断できるお店で有り続けます。清水製菓舗からのメッセージ温故知新古いものを大事にしつつ、常に新しいものを取り入れる。先代から引き継いだものをよりいいものへと変えていきます。荒瀬染物店からのメッセージ100明治45年創業清水製菓舗90大正10年創業荒瀬染物店 老若男女問わず愛されるお菓子を取り扱う清水製菓舗が100周年を迎えた。創業時からせんべいを製造販売していた同店の看板商品は「クラッカー」。小麦粉のせんべいで、青のり、砂糖とメリケン粉を同割で加えたもの。砂糖がない時代は、サッカリンに塩を少し加えたもので代用していたとか。先代の塩加減は定評があり、市外から買いにくるお客さんもいたほど。戦後、せんべいで空腹を満たす人は多く、大盛況だったそうだ。 現在は卸・小売に特化している同店、経営は3代目の清水俊一氏が担う。長い間、いろいろな人間模様も見てきた俊一氏は「人との関わり合いの中にこそ商売の醍醐味がある」と語る。 100年もの間、1日1日商売ができたことに感謝し、人との関わりを大切にすることで、同店は経営を継いでいく。 力強い色合いで、祭りを盛り上げる日本の伝統衣装「法被」。内側まで染まる本染の法被を仕立てる荒瀬染物店が創業90周年を迎えた。 初代岩吉氏が柳町で創業。主に着物や大漁旗を染めていた。生活様式の変化から着物の注文は減少。現在は法被やのぼりを中心に取り扱っている。 経営の舵取りを担うのは4代目の隆氏。修行した京都では、下絵、糊置き、色付け、仕立ての作業ごとに違う会社が行っていたとか。同店では、全ての工程を一貫して行い、自分の目で確認し、お客様の要望に応える。「お客さんに喜んでいただいたときに商売のやりがいを感じる」と語る隆氏。先代からのデザインを大切にしながらも、少しずつ変化を加え、時代にあった染物づくりを心がけている。伝統に新しい息吹を入れることで、次の時代へ事業をつないでいく。会員トピックス会員トピックス19

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