所報4月号
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表紙絵を訪ねて~松山の八十八ヶ所霊場めぐり~第3回「第46番札所 浄瑠璃寺」 本コラム、第3回目の表紙絵は、第46番札所となる浄瑠璃寺です。松山市に入って始まりの札所となります。 和銅元年(708)年、伊予を訪れていた行基が本尊の薬師如来を自ら彫って安置したことから開山されました。その後、大同2(807)年、弘法大師により札所に定められました。江戸時代に入り、火事のため焼失しましたが、江戸時代中期、浄瑠璃寺の住職となった尭音が寺を再興したと伝えられています。この尭音は、三坂【「所報」3月号表紙】お遍路を千年見守った大木これから千年を見守る石材▼樹齢千年の イブキビャクシン 四国八十八ヶ所のうち、松山には八つの霊場が存在します。ここでは、表紙を彩る香川進先生の絵の舞台となっている、松山の八十八ヶ所霊場と遍路道という風景に秘められた物語をご紹介しています。峠から続く土佐海道が毎年のように水で流されることから、岩屋寺から順に橋を渡したそうです。最後に、立花橋をかけたことから、今もその供養塔が立花橋付近に残されています。 また、境内には、弘法大師が植えたと伝えられる大木、イブキビャクシンがあります。樹齢は1000年くらいといわれ、松山市の指定天然記念物となっています。1000年もの間、お遍路さんを見守り続けてきた大木は、信仰のよりどころにもなっています。 一方、境内には、前号で取材した、相原石材彫刻店の相原さんが親子で彫った石の作品が何点もあります。これから1000年、その石材彫刻も、変わらないお遍路さんを、見守り続けていくことでしょう。▲立花橋付近、満開の桜を 背にする尭音の供養塔コラム22

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