所報4月号
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出身はサッカーが盛んな埼玉県です。小学校から野球をはじめ、阪神へはドラフト外で入団しました。阪神から近鉄に移籍し、球団最後の打者となったこと、楽天の立ち上げにメンバーとして関わった経験は、大きな財産となっています。最も、思い出深い出来事は、やはり解雇です。2軍コーチという選択肢をいただきましたが、当時、体が動いたこともあり、現役続行を望んでいました。しかし、先輩方のアドバイスもあり、指導者の道を選びました。そして、縁あって、愛媛マンダリンパイレーツの監督を拝命しました。今年で3年目となりますが、阪神時代、ベンチにいる時に、有名な野村監督の名言を聞いていましたが、今はその気持ちがよくわかるようになりました。愛媛の印象はありませんでした。知人もおらず、漠然と高校野球が盛んなイメージがあったぐらいです。監督就任にあたり、東日本大震災の1ヶ月前、家族全員で仙台から松山へ移り住みました。仙台は食べ物が美味しく、住みやすい街でしたが、松山も同じ印象です。食い道楽の家族全員が満足しています。 愛媛に来て、初めての監督業に携わりましたが、コーチとはまったく違うことを実感しました。技術コーチとしての自負はありましたが、技術を教えるだけでは、勝ち負けにつながりません。また、様々な場面で常に決断を強いられることも違いの一つです。これは試合に限らず、球団と現場の関係など、多岐にわたります。また、独立リーグの監督は、NPBの監督と比べると、その環境や役割も異なります。手探りの1年目、何となく方向性が定まった2年目、そして、言い訳のできない3年目を迎えました。今年は結果を出す年として、年間優勝を目指します。「地域に人財を輩出できる 独立リーグへ」~野球を通じた愛媛・松山の活性化~愛媛マンダリンパイレーツ 監督 星野 おさむ 氏―愛媛の印象、初めての監督業はどのように感じられていますか。縁もゆかりもない愛媛で初めての監督業―星野監督のプロフィールについて教えてください。稀有な選手経験をもとに指導者へ・・・―開幕から連勝と好スタートを切っていますね。「言動と行動」によりチームを成長 独立リーグは選手を育成する期間が短いため、戦い方の引き出しが数多くあるとは思っていません。2年間、取り組んできたことは、投手陣を軸にして、しっかり守り、最少失点でベンチに帰り、全力で点を取り行くことです。それを9インニング繰り返すことは、3年目も変わりません。開幕は良いスタートが切れ、選手も辛抱強くなったと思います。それでも、3年間チームを見てきた中で、細かい野球を理解できるようにはなりましたが、野手をはじめ、持っているスキルは一番下手なチームかもしれません。ピッチャー陣には、NPB経験者が5人いるため、投手に野手を育ててもらいながら、チーム全体を成長させていきたいと考えています。逆に言えば、大きく伸びる可能性があり、ファンの方には、チームスポーツである野球の面白さを体感していただけるのではないでしょうか。 また、今年の方針として「言動と行動」を掲げています。監督やコーチは、選手にしっかりと伝え、行動で示すことを徹底します。また、選手には、言葉にして行動することを求めています。行動できたか、段取りができていたか、気付くのが早くなり、判断力が養われることで、プレーにも差がでると思います。チーム全体で「言動と行動」に取り組むことで、シーズンを勝ち抜いていきたいと考えています。 NPB(日本野球機構)時代に試合で47都道府県を訪れましたが、あまりこの人に聞く2

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