所報7月号
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昭和58年に入庫し、東京・大阪での勤務が長かったため、四国に赴任したのは、今回が初めてです。食べ物が美味しく、コンパクトで住みやすい街だと思います。 以前、東大阪に勤務していた時に司馬遼太郎さん本人に出会った経緯もあり、小説「坂の上の雲」の大ファンです。来松後、ミュージアムなどを訪れて、あらためて「坂の上の雲」への想いを深めるとともに、当地の文化度の高さを感じています。 また、当支店のお客様も同じですが、第三次産業が7割を占める、全国でも珍しい地域です。さらに、県内それぞれの地区で業種の割合が大きく異なります。 より早く地域特性を掴み、お客様のお役に立てるよう取り組んでいきたいと思います。 当公庫の調査によると、全国、県内の小企業ともに「景況は弱い動きが続いているものの、持ち直しの兆しが見られる」という結果が出ています。政府の経済政策により、景気は若干上向きになっているようですが、当公庫の資金動向などを見ても、悪くはなっていませんが、横ばいの動きが続いています。設備投資などが活発になるには、もう少し時間がかかるのではないでしょうか。加えて、当地の業種特性を考えると、中小企業に景気の明るさが波及するのは、少し遅くなるのではないかと考えています。それでも、感覚の部分ですが、期待感からか、当支店に訪れるお客様の顔が明るくなっている感じを受けます。 しばらくの間、厳しい時代が続いていましたが、何とか景気が上向き、前向きな資金需要が増加することを強く望んでいます。「For the Future 地域に密着した金融機関へ」~創業、企業再生、海外事業展開などの支援を強力に推進~(株)日本政策金融公庫 松山支店長兼国民生活事業統轄 天鷲 和之 氏―現在の景気・資金動向はどのように捉えていますか。―松山に赴任されてその印象は・・・。小説「坂の上の雲」の一ファンとして松山を認識 リーマンショックや東日本大震災により日本経済が疲弊したため、我々のような政府系金融機関に求められたのは「量」でした。今、景気の転換点を迎える中で求められるものは、「量」プラス「質」だと考えています。公庫全体では「 」を掲げ、創業、企業再生、海外事業展開、ソーシャルビジネス、マッチング、6次産業化支援を強力に推進していく方針を打ち出しています。また、国民生活、農林漁業、中小企業の3事業が統合され、約4年半が経過しました。統合の効果を発揮し、ワンストップで「質」の高い金融サービスを提供していくことも方針の一つです。こういった指針のもと、より一層の量と質の拡大に取り組んでいきたいと考えています。企業数が減少する中で、特に創業の支援は重要だと捉えています。そのため、当公庫では今年から「高校生ビジネスプラングランプリ」を実施しています。高校生を持ち直しの兆しが見られる経済動向―現下の情勢でどのような事業を展開されますか。未来のために「量」プラス「質」の金融サービスFor the Futureこの人に聞く2
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