所報7月号
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副会頭藤堂 勢治(有限会社塩屋呉服店 代表取締役)The winds of Matsuyama私が考えるこれから第14回 「社会環境が変化する 時代の企業の社会的責任」ボンヤリして目に見えない「景気」に注意変化に順応した再構築を考える景気に関心を持ち、アンテナを張り巡らすことは重要ですが、景気に関する情報には要注意です。景気が上昇している時を「好景気」(好況)といい、 私たちの先人は高い好況の波、不況の時も乗り越えてきたのです。企業の場合、売上げによって判断、個人の場合は賃金などの収入が好況、不況の判断材料になる場合が多いでしょう。各々の格差ができるのも仕方のないことですが、肝心なのは、その状態に対しての姿勢です。現在までは、社会環境の変化に何とか生まれ変わり、再構築を成し遂げてきましたが、現在の為替相場の乱高下、実態を伴わない株式の上げ下げと企業倫理を無視したなりふりかまわずの大企業の身勝手な発展、 「景気」という言葉はどこから生まれたのでしょうか。 経済用語として使われることが多いようですが、他国の言語(英語、フランス語、中国語等)では合致する言葉は見当たりません。「景気」の「景」は、日光が輝くこと、明暗をくっきりさせる影とか、大きい意味になり、「気」は目に見えない力、勢いとか、おもむき、ようすをあらわす言葉のようです。 この2つの文字をくみ合わせた「景気」は、ボンヤリしていて目に見えない様子となり、私たちは、継続策は、少なからず、迷惑と犠牲を強要した結果の上に成り立っているのではないでしょうか。利益優先で運営されることは当然ですが、社会的責任を企業は求められるのは当然です。 企業は生き物です。過去に挫折を知らない経営者は、真剣に考えなければならないと思います。人の道から外れ、手段のみによって保たれた企業再構築の結果は、長く続かないのではないでしょうか。激しい変化の時代、「生き残るものは、最も強いものでも、最も賢いものでもない、最も変化に順応できるもの」だと言った、進化論者の言葉を思い浮かべます。 逆の状態を「不景気」と呼ぶだけのことなのです。いずれにしても、景気は上下するものなのです。コラム6
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