所報10月号
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――プロフィールを教えてください。 昭和37年に松山英数学館を設立、館長へ就任したことを皮切りに、教育に携わってきました。現在は、大学・専門学校・高等学校など13校を擁する総合学園の学園長として、業務を行っています。人生の転機は、後厄となる41歳の時に大病を患ったことです。病室に電話を引いてまで仕事をしましたが、病気を契機に、後何年生きられるかわからないから、世のため、人のために仕事をしようと考え方を切り替えました。思いが変わったことからか、良い人に数多く出会うことができ、私の大きな財産となりました。そのことが、今の事業展開につながっていると考えています。自分の損得のために仕事をするよりも、人のために一生懸命仕事をすれば、2倍に3倍になって得が返ってくるという人生訓を得ることができました。「 人口減少社会における       学園運営とは 」学校法人 河原学園   学園長 河原 次瞭 氏 ~ 『感謝の心』を持ったグローバル人材を育成する ~良い人に数多く出会えた人生人このに聞く――学園の理念や教育業界の動向について 学園の経営理念には「常に感人口減少社会の中で「感謝の心を持って 生きる人」を育てる謝の心をもって質の高い教育事業を行い、学生、地域社会、国家に貢献する」を第一に掲げています。理念の中にある「感謝の心」を持つことは、経営方針や教育方針にもつながっています。感謝の心を持てば、人の話を素直に聞いて、考える・行動することができ、新しい道が開けます。また、仕事とは、人が喜んでくれ、感謝されることが仕事であり、自分の損得でしたことは作業です。生きていること、仕事ができることに感謝できる人を育てていきたいと考えています。 一方、教育業界を取り巻く社会情勢は厳しさを増しています。出生数はピーク時の4割以2この人に聞く

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