所報1月号
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観光委員長 玉置 泰( (株)一六 代表取締役社長 )伊丹十三記念館館長代行「観光振興における『ソフト』の力」第11回 ITMグループ4社の代表取締役社長を務める私は常に8種類の名刺を携行しています。その中で一際デザインやサイズの異なるのが『伊丹十三記念館 館長代行 玉置 泰』の名刺です。 伊丹十三記念館は2007年5月15日にITMグループ本社ビルの南、国道33号線から小野川に沿って少し東に入ったところにオープンしました。館長は伊丹十三夫人で女優の宮本信子さんです。準備段階のときに宮本さんに『肩書きは館長と名誉館長とどちらがよろしいでしょうか?』と尋ねると迷わず『館長』とお答えになりました。普段は東京に居る宮本信子館長の代わりを松山在住の私が務めるということで『館長代行』の肩書きは私が自分で決めました。 宮本館長は私財を投じて記念館の建物を建ててくださり、館蔵品の殆どを寄託してくださっただけでなく、スタッフの制服、ショップで販売するグッズの企画、カフェで提供する飲み物の食器と記念館のあらゆるものにリーダーシップを発揮して決めていきました。グッズの目玉商品の『十三饅頭』には特に思い入れも強く一六本舗の担当者に何度もダメ出しをして試食を重ねて完成させました。文字通り館長さんの仕事でした。の会会社社変化を 捉 え る都市間競争を勝ち抜くには 話は変わりますが、私が松山商工会議所の常議員になったのが1991年、観光委員長に就任しましたのが2001年でした。常議員になって直ぐくらいの時期だったと記憶しますが、何かの会議で観光について発言すると『観光なんか道後の旅館とタルト屋が儲かるだけだろう』 とキツく言われました。 今は時代が本当に変わったと痛感しています。行政のトップも観光に熱心です。 全国の商工会議所も観光で盛り上がりお互いに競争しています。ハードからソフトの時代になったとまでは言い切りませんがハードとソフトが対等な位置に並んだのは間違いないと思います。そしてソフトの力の差が今後の都市間競争の決め手になると思います。 私達の伊丹十三記念館が松山の観光スポットの一つとして、松山にお越しくださった方の貴重な思い出の一ページになれるように宮本館長、スタッフと共に精進していきたいと思います。コラム8
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