所報9月号
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第36 回 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。 愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大学発のホットな情報を提供します。 ぜひ、ご一読ください!産学連携で地域経済をパワーアップ!込み、多様な商品開発につなげて、ブランドの確立を目指しています。私たちは、大学が保有する研究成果や高い技術を、企業が製品化することによって世の中に送り出し、企業が上げた利益を大学の新たな研究費用としてリターンする仕組みをマッチングの際に構築することで、Win-Winの関係を成立させることを目的としています。今後も大学と企業の効果的なマッチングを行っていきたいと考えています。 現在は、主に地元の中小企業を訪問し、経営者等と会話を重ねて技術課題や製品開発のニーズを調査・抽出しています。また大学の先生方の研究室も定期的に訪問し、常に最新のシーズを収集し、ニーズに対して有効なマッチングを行っています。一例をあげると、愛媛大学理工学研究科の榊原教授の研究で、普段は水田などで繁殖力の強さから強害雑草と呼ばれる「マツバイ」という植物が、ヒ素や鉛などの多種類の重金属を吸収・蓄積することが明らかになりました。その成果から、水生植物のマット化を行っている名古屋の企業とのマッチングを行い、鉱山等の近くの川岸に植栽することで重金属の河川への流入を抑え、環境汚染を防ぐことができるマットとして実用化につながりました。 最近では、農学部の菅原教授がみかん果皮とヨーグルトを同時に摂取するとアレルギー症状が緩和するとの研究成果を発表しました。この研究をもとに四国乳業(株)さんと共同で開発した機能性食品が間もなく商品化されます。私はこの成果を様々な企業に売り第36回 産学連携による地域の課題解決を No9 愛媛大学における研究の成果等を活用して社会連携を推進し、地域の発展に貢献することを目的として設立された社会連携推進機構。同機構でコーディネーターとして大学の持つシーズと企業ニーズのマッチングを行う矢野氏にお話しを伺いました。~社会連携推進機構~ 中学時代は水泳、高校・大学時代はバドミントンに打ち込んでいたこともあり、今でも体を動かすことが趣味の一つだとか。一方、路上でギターの弾き語りを行っていた経験もあり、奥様との出会いのきっかけになっている。座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。│プロフィールを 教えてください。 出身は香川県の高松市です。幼少の頃から魚に興味があり、近畿大学の生物理工学部生物工学科に進み、バイオテクノロジーの研究を行いました。卒業後は、出版関係の企業に就職し、奇しくも松山に配属されました。約3年間、家庭用教材の訪問販売を行いましたが、約1万人の営業社員がいるグループ内の販売コンテストにおいて部門別全国1位となったことがあります。その後、香川県の塗料関係の企業に転職して6年ほど研究開発に携わり、6年前に四国TLOへ入社しました。前職の研究職と営業職の双方で学んだスキルを活用して、大学と企業のマッチングを担っています。本年4月から、より密着したマッチングを行うため愛媛大学社会連携推進機構のコーディネーターとして常駐しています。│今後の 活動展開について・・・。│活動内容について・・・。矢野 慎一 氏愛媛大学 社会連携推進機構 コーディネーターコラム13
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