所報1月号
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製造業部会 部会長大亀 右問(株式会社大亀製作所 代表取締役社長)労働人口減少への対応をグローバル化する経営環境の変化を捉えるの変化を捉える会会 日本の産業の基盤である製造業を取り巻く環境は、円安の進展により回復基調といわれていますが、実態は、大企業(特に輸出ベースの企業)が円安の恩恵を受け、日本の企業の大部分を占める中小企業は依然として厳しい状況におかれています。 国内では人口減少の速度をはるかに上回るスピードで労働人口が減少して、あらゆる業種で慢性的な人手不足となっています。対策の一つとして外国人労働者の雇用がありますが、技術伝承の観点からいけば、課題が残ります。 「ものづくり」が現在の日本を支えてきた現実を考えると、人材育成の重要性は「大」です。国をあげて、学校教育からの長期的な対応を考えていただきたいと思います。 又、東日本大震災による原子力発電所の運転停止、及び再生可能エネルギー利用は、電気料金の高騰を招き、我々製造業にとっては大きな痛手となっています。政府には、原発稼働を含め、エネルギーのベストミックスの推進を望みます。 更に近年は、世界の経済変動がダイレクトに我々中小企業に影響を及ぼす環境になってきました。地球規模で世の中を見通すことが必要不可欠な時代に突入しているようです。 中国の景気変動、アメリカの金融政策、ものづくりに携わる我々にとっては考えられないようなフォルクスワーゲン事件等々、直接間接にかかわらず、今後我々に影響を及ぼしてくるでしょう。我々はこれらの外的要因にも対応していかねばなりません。 製造業部会は、今後も「ものづくり」の大切さを共有しながら、勉強会、ならびに企業見学会等、積極的に開催し、会員企業の成長発展のため、ひいては、会員企業が地域の基盤産業としての役割を果たし地域に貢献できる企業となれるよう、お役に立ちたいと考えています。第20回社社ものづくりは地域の基盤コラム6

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