所報5月号
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産学連携で地域経済をパワーアップ! 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。 愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大学発のホットな情報を提供します。 ぜひ、ご一読ください!第42回第42回 産学官連携による地域の課題解決を No.14 今回は、愛媛大学における研究の成果等を活用した社会連携をサポートする役割を担う、社会連携支援部長に就任された稲田氏にお話を伺いました。~ 愛媛大学を中心に地域連携を促進 ~│プロフィールを 教えてください。│社会連携支援部の 役割とは・・・。│これからの 取り組みについては・・・。 趣味は、街を見ながら、ゆっくりと自転車に乗る「ポタリング」で、現在は自転車通勤。学生時代は剣道部だったこともあり、スポーツ観戦も趣味の一つ。仕事のモットーは、「明るい職場づくり」。日々、職員とのコミュニケーションを大切にしている。稲田 洋一郎 氏愛媛大学 社会連携支援部 部長 出身は松山市(旧北条市)です。愛媛大学法文学部を卒業し、昭和53年に愛媛県に奉職しました。入庁後は、経済、企画、農林水産、土木、防災など、幅広い分野に携りました。特に印象に残っている業務は、ハイテク産業の集積を目的としたテクノポリス構想に関する事業、また、東日本大震災後に就任した防災局長の立場から、被災地の支援や南海トラフ地震、伊方原発の震災対策に取り組んだことです。ともに産学官の連携が重要な分野であります。直近では、南予地方局長を2年務め、「えひめいやしの南予博2016」の企画に携わり、各市町や経済界、各種団体などのトップと話し合いを進め、開催に漕ぎ着けました。退職後、本年4月から、縁あって愛媛大学の社会連携支援部長として赴任しましたが、県の職員としての幅広い経験や人脈を大学の立場から活用することが期待されていると感じています。 過去の産学官連携は技術的な分野が中心となっていました。しかし、少子高齢化や人口減少などの問題が深刻化する中で、技術面に止まらず、大学を含めた地域全体が協働することで、山積する課題を解決していくことが求められています。その中でも、大学が有する研究力や技術力、また、先生方の人間力を結集させ、社会連携を推進する必要があります。社会連携支援部の役割は、こうした取り組みをサポートすることであり、仕事がしやすい環境を整えていきたいと考えています。 まず、在籍している1万人の愛媛大学生の県内就職を促進する取り組みを進めていきます。最近の学生は、地元志向が強いことから、確かな技術があり、今後成長が見込める地場企業を、学生にアピールしていくことが求められます。一方、企業が学生に求める能力としては、企画力が挙げられます。在学中に、インターンシップやフィールドワークなどを通して、学生の企画力を育成し、優秀な人材を企業に供給していきたいと考えています。 現在、愛媛大学も地方創生を掲げ、地域に愛され、地域に必要とされる大学となるべく、活動を行っています。企業の方には、敷居が高いというイメージがあるかもしれませんが、困ったときだけではなく、日頃から大学と交流をいただくことが、経営のプラスにもなると思います。お気軽に、社会連携室をお訪ねください。コラム14

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