所報5月号
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――貴公庫にとって地域の活性化とは・・・ 前任地の八代支店では、平成13年から2年ほど融資課長として勤務した経験があり、支店長として、10数年振りに再赴任しました。その際、多くの方々が当時の私の仕事ぶりを覚えていたことに驚きました。公庫の評判は、良きにしろ、悪きにしろ、すぐに広がり、いつまでも残るという事を感じました。このことから、地域に助けられていることを十分認識し、地域に貢献していくことで、当公庫への期待感を高めていくことが重要であるとの意識が強くなりました。支店の職員に対しては、「地域貢献」を第一に考えて業務を行うことを指示しており、あらためて、「地域」とは何かを定義付けました。一つ目は、商工団体、農業団体、税〒790-0003 松山市三番町6-7-3http://www.jfc.go.jp/HP昭和58年 4月 国民金融公庫入庫平成17年 3月 国民生活金融公庫 佐賀支店 次長平成20年 10月 (株)日本政策金融公庫 千葉支店 次長平成24年 4月 〃 八代支店 支店長兼国民生活事業統轄平成28年 4月 〃 松山支店 支店長兼国民生活事業統轄 趣味は街歩き。赴任して間もないが、時間があれば松山の街を散策しているとか。仕事のモットーは「真剣親身」。ステークホルダーがあってこその仕事のため、何事にも真剣に、相手の立場になって親身に取り組むことを心がけている。理士などの関係諸団体、二つ目は、地方自治体、三つ目は、漠然とした地域の経済社会や世論です。この三つを具体的に意識した対応策を進めることで、地域に貢献していきたいと考えています。profile内山 圏志 氏福岡県出身 昭和34年生まれ 56歳経歴(株)日本政策金融公庫 松山支店――具体的な事業展開については… 当公庫は政策に則った融資を中心とした事業を行っています。平成25年に制定された「小規模企業振興基本法」をもとに、地域を支え、雇用を守り、持続的な発展を図る小企業に対して、安定した資金供給を行っていくことが事業の土台となります。融資を通して、災害や経営環境の悪化によるセーフティネットの機能を果たすほか、資金不足により廃業を考える経営者を支え、事業承継や後継者育成の支援にも取り組みます。また、国の成長戦略を推し進めるため、創業、ベンチャー、ソーシャルビジネス、海外販路開拓などの支援を重点化します。中でも、女性活躍推進を促す取り組みの一つである女性の起業は、利益追求ではなく社会貢献型の事業が多いため、民間金融機関の融資が受けにくい場合があり、当公庫が積極的に支援を行っていきます。あわせて、都市部で経験を積んだ方のUIJターンによる創業支援にも取り組みます。 昨年来、当公庫では、県や市町村における地方創生の総合戦略の策定に参画してきました。本年は、支援機関と連携し、総合戦略の個別施策の実施にも協力していきたいと考えています。また、商工会議所の経営発達支援計画において事業計画策定の支援を受けた企業や地域活性化プロジェクトに則って事業展開される方なども強力に支援します。います。地方においては、緩やかな景気の上昇を実感できない企業が多かったのではないでしょうか。このため、地方は、それぞれの知恵を絞って、地域の活性化に取り組むことが求められています。――管内の企業の皆様にメッセージを・・・ 金融環境が変化したこともあり、当公庫においては、フレキシブルに、融資対応を行っています。現在、原則として保証人をお願いせずに、事業性を評価することで融資を決定するようにしています。中でも、金融業界ではリスクが高いと判断される「新」が付くことへ積極的に融資を行っていきます。新規開業、新規事業、新商品開発など、企業が新しい「地域」の定義と公庫の役割ことを始めようとする際は、政策金融を担う当公庫が全面的に応援していきます。 管内の企業の皆様が日頃行っている事業に一生懸命取り組まれているからこそ、地域は活性化していきます。地域にとってはなくてならない企業の皆様が安定して事業を継続できることを第一に考えた支援を展開していきますので、お気軽にご相談ください。企業の持続的な発展につながる資金供給をリスクの高い「新」事業を応援089-941-6148TELこの人に聞く3
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