「湯裸楽」であり、湯を楽し 今回の表紙絵は、高岡町にある、道後さや温泉ゆらら。空港の近くにある同温泉だが、お城の西側にある、数少ない温泉である。 ゆららは、25年前、この地に人の憩いの場をつくりたいという経営者の想いから開発された温泉である。ゆららの名称で知られており、地域の人を中心に、市民に広く愛されている。ゆららは、漢字で表記すると、む憩いの場であることを表現している。 泉質は海水の成分に似た食塩を豊富に含む無色透明。入浴すると、皮膚に天然の塩分が付着し、汗の蒸発を防ぎ保温効果が高いとされている。年中無休で営業時間は、夏季(6月〜11月)7時〜24時(札止め23時20分)、冬季(12月〜5月)7時〜25時(札止め24時20分)。料金は、大人(中学生以上)650円、子供(4歳〜小学生)280円、乳児(0歳〜3歳)は無料。完全プライベートの「家族の湯」もあり休憩だけではなく、宿泊もできる。 ゆららのイメージキャラクターは、かっぱ。かっぱは、伝説の生き物であるが、きれいな水にしか棲まないとされている。そのことから、イメージキャラクターに選んだとか。当地の伝説にスポットをあてると、ゆららのある高岡町には天狗伝説が伝わっている。(当会議所報2021年2月号のコラムを参照)。その昔、高岡町の垣生山に、石鎚山の天狗が神様の使いとして飛んできたところ、神通力をなくし、落ちて怪我をしてしまう。その際に、手厚い看護を受けたことから、高岡村の守り神となり、その後、病魔を退けたとか。今も天狗の面が伝わり、高岡公民館前に飾られている。この地に伝わる天狗伝説に想いを馳せながら、かっぱがイメージの温泉に浸かると、体がより温まり、温泉の効果が高まるような気がしてくるので、ぜひお試しいただきたい。 垣生山山頂から高岡町(ゆらら)を望む19コラム第3回「高岡町 道後さや温泉 ゆらら」「高岡町 道後さや温泉 ゆらら」地域の人の憩いの場伝説を今につなぐ温泉
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