所報6月号
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皆さんは、最近、中心部の商店街を歩かれましたか?大街道や銀天街を端から端まで歩いてみましたが、シャッターのみならず、更地が増えています。東京から来られた出張の方も、以前は、全国でも賑わいで評判だったのにと、驚かれる方もいます。私も、中心市街地に危機感を持っています。一度こうなると、家賃下げますから出店してくださいと言っても、周りが寂しいと商売も難しい。以前、国土交通省時代に、観光・まちづくりに関わってきましたが、全国を見ても、商店街は、育てるのには時間が掛かる一方、衰退するのは一気に、というケースが多い。気が付いた時には、手遅れとなるような商店街も各地にあります。中心市街地の商店街を復活させるため、行政・商工会議所・商店街が一体となって、危機感とスピード感を持って取り組んでいく必要があると思っています。環境、特にカーボンニュートラルの問題も、待った無しで、民間企業だけで解決できる話ではありません。伊予鉄グループは、今年1月、EVバスの運行をスタートさせました。大型路線バスとして全国初、国内メーカーの開発によるEVバスの運行です。伊予鉄グループが導入したEVバス車両は、北九州に本社を置くEVモーターズ・ジャパン製。音も静かで、電車のような乗り心地です。EVですから、排ガスもゼロ。ボディは航空機にも使う炭素繊維で、頑丈かつ軽量、高い省エネ性能となっています。災害時にはEVバス車両から電力供給も可能で、1両あたり、1日21軒分の電力を供給できます。日本バス協会は2030年までに全国でEVバスを1万台まで増やすことを表明。伊予鉄グループとしても今年ど行政の支援も頂きながら、EVバスを推進し、カーボンニュートラルを加速していきたいと思っております。何事もピンチはチャンス。まちづくりも、環境も危機感をバネに、チャレンジしていきたいと考えております。10台導入予定です。国や県な松山商工会議所副会頭コラム6チェンジリレーコラム第2回「まちづくりと環境に危機感」清水 一郎大変革の時代に   チャンスを掴む

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