所報7月号
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愛媛大学は愛媛県下20市町すべてとの連携協定を結んでいます。これは全国でも珍しい例で、地域の課題を掘り起こすこと、地域の課題解決に向けて専門的な知見からアプローチしていくことなどを目的としています。そのひとつに、地域産業の活性化を図ることを掲げており、愛南町にある南予水産研究所や四国中央市にある紙産業イノベーションセンターなど地域特化型のセンターなどが代表的です。こうした地域の特性をさらに伸ばしていく地域特化型のセンターとは別に、愛媛大学地域協働センター西条は、地域協働型の形をとっています。西条市は工業地帯があり、農業も盛んなことから、多くの資源が集まっています。そのため、一つのものを突出させていくのではなく、西条市にある資源をどのように活かしていくかということを、地域の方と共に考えながら活動していくことが、地域の活性化につながると考えています。また、大学と地域が共に取り組むことが、今後の地域連携には必要であると感じます。こうしたことから、当センターでは、大学と地域の方、それぞれが取り組むのではなく、双方が協働していけるような活動を発信し続けていきたいと考えております。企業は、長く地域から必要とされる存在になり、2年先、3年先も発展し続けることなどが求められています。このため、地域の企業がステップアップし続けられるよう、さまざまなサポートを行っています。その一環として、今年の4月から地域レジリエンス学環というものをスタートしました。これは社会人の方に大学院へ入学していただき、さらなるスキルアップをしていただくプログラムです。地域の企業の方と関わる中で、現場で働く人とトップとの間にいる中間層の人が、忙しいがために学ぶ時間が取れないという声を聞くことがあります。そういった方でも、学び直しやリスキルに取り組めるよう、各人に合わせたコース選択が可能となっております。また、実践的な内容を学ぶことのできるセミナーも開催していますので、企業の人材育成のために、ぜひとも大学をご活用ください。産学連携で地域経済をパワーアップ!│今後の地域連携のあり方 について…。│地域や地域企業の方々に向けて…。第118回企業 Enterprise当会議所 Chamber of Commerce愛媛大学 Unversityi時代の転換が速くなっている昨今、儲かる仕組みも大きく変化している。経営者の方には、常に新しいことを学び・取り入れながら、次を見据えたリーダー探し、育成を望んでいる。手料理も作られる愛妻家。愛媛大学 社会連携推進機構 副機構長コラム12 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大発のホットな情報を提供します。ぜひ、ご一読ください!2020年より愛媛大学地域協働センター西条にてセンター長を務める羽藤氏の連載です。今回は、センターでの今後の取り組み、地域との連携、活性化についてをお伺いしました。地域協働センター西条 センター長羽藤 堅治氏地域と大学の協働を目指して(2)~市町村と大学でイノベーションを~

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