所報8月号
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鉄鋼製品を通して地域に貢献する老舗 大正期、曽我源太郎氏によって創業された「曽我源商会」。鉄砲の製造販売業を営む一方で、自動二輪販に発動機製造(株)(現ダイハツ工業(株))と販売店契約を結び、自動車販売を開始した。戦後の高度成長期、2代目の光四郎氏は、「経営者に必要なのは先見性と決断力である」という考えのもと、今治や宇和島などに出張所を新設。また、西条ダイハツ(株)を設立するなど事業を拡大した。現代表を担う一色亮佑氏は、今年4月に社長就任後、高卒者や女性の積極的採用、定年を迎えた社員の再雇用などに力を入れている。また、本社建て替えの際には、工場の環境を見直し、冷暖房を完備。積極的に新システムを導入することで効率化を図り、社員が働きやすい環境づくりを行っている。加えて、販売店舗ではキッズスペースの拡充や、トイレのバリアフリー化など、お客様が過ごしやすい環境づくりを進めている。現在、人口減少に伴う運転寿命の高齢化を問題視し、高齢ドライバーに対してエビデンスを提示したうえで、購入可能かどうかを判断するためのシステム開発に取り組んでいる。 かつては販売にしても整備にしても訪問型で行っていたが、現在は店頭での接客がスタンダードな時代。接客のスタイルやドライバーの変化にあわせて、常に先を見据えながら前進する同社。今後も安心・安全な車社会への貢献に努めていく。 大正2年、家庭金物を行商販売していた亀井米吉氏が創業した亀井鐵鋼。当時はリヤカーで販売を行っており、需要はあったが、限られた量しか販売できなかった。戦後、鋼材流通の広がりをきっかけに法人化。新居浜や今治に営業所を開設し、地域密着型の経営で事業を拡大していった。企業間の競争が激化する中で、鋼材を加工するラインの導入や販売システムのリニューアルなどに取り組み、顧客が求める鋼材の販売に努めた。 平成29年、東証プライム上場の阪和興業(株)に株式を譲渡し、子会社となる。現在は阪和興業のグループ会社として、鋼材の加工・販売を行っている。近年顧客から求められる鋼材の種類は多種多様で、様々な製品や加工の注文が入るが、グループ会社や協力業者と協業し、各々の得意とする加工技術を提供し合い、これまで以上に顧客からのリクエストに応えている。また、小口即納を強みにしており、必要な数量を短納期で納品している。現代表を務めるのは今年阪和興業より出向してきた戎氏。亀井鐵鋼がこれまで行ってきた地域密着型の経営をもとに、その強みを活かしながら、更なる発展に向けて事業を行っている。 どの時代でも生活の発展に欠かせない存在として重宝されてきた鉄鋼製品。地域に根差した経営を行う同社は、今後も鉄鋼製品を通して地域の発展に貢献していく。当会議所会員創業記念表彰を受賞された会員のみなさんをご紹介します。15会員トピックス創業創業大正元年創業お客様にこれまで同様安心安全で楽しいカーライフをご提供できますよう従業員一同努力してまいります。大正2年創業今後も「鉄鋼製品」の販売を通じて、地域に育ててもらった恩返しにお客様や地域社会に貢献し続けていきます。事業所概要代表者:所在地:TEL:松山市宮田町179089-945-2111時代売に代理あ店わも経せ営た。昭車和初社期会を目指して事業所概要代表者:所在地:TEL:戎 勝則松山市竹原3-20-14089-945-8181昭和30年 曽我源商会外観メッセージこれからもメッセージ110周年110周年愛媛ダイハツ販売(株)一色 亮佑亀井鐵鋼(株)

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