表紙絵の温泉を巡る本コラム、今回は、東道後と呼ばれる地域にある鷹子町、たかのこの湯。鷹子町を通る旧国道11号線は、その昔、四国遍路や金比羅宮参詣者が(札止め0時)で、料金は、一行き交っていたことは、般800円、シニア(65歳以前々号でご紹介した通り。上)700円、子ども(小学生鷹子町には、空也上人像が安置されている四国八十八ヶ所霊場の浄土寺もあり、弘法大師の伝承が伝わっている。1200年ほど前、この地に立ち寄られた弘法大師が草の間から湯煙が立ち上がっていたところを「弁天池」と名付け、「この地にて湯浴みするならば諸人万病快癒疑いなし」と仰せられたと伝えられており、100年ほど前の明治の頃には、「大師湯」という名の温泉があった。これがたかのこの湯のルーツとなっている。 現在のたかのこの湯は、以前からあった温泉を背景に、2012年にオープンした。営業時間は5時から翌1時以下)300円。源泉かけ流しの温泉で、湯量も豊富だ。7月22日にサウナもリニューアルし、オートロウリュウにも対応。サウナ通も「整う」設備だ。食事処もあり、温泉に入った後は、ゆっくりくつろげる。また、たかのこのホテルを併設しており、宿泊も可能。宿泊すれば、何回も温泉に入れるほか酸素カプセルなども利用できる。ホテルには、オーナーのコレクションで、世界的にも価値がある、国内外のバイクが展示されている。ホテル入り口では、とは間違いなしだ。定価520万円、日本初の楕円ピストンエンジンを採用したホンダNRを見ることができる。 弘法大師の伝承をもとに、お遍路さんも訪れるたかのこの湯。これまでも、地域の住民だけではなく、多くの旅人の疲れを癒してきた。日々の猛暑の中で、疲れやすい季節だからこそ、温泉に浸かり、体調を整えたい。また、バイク好きは、温泉に入った後、ホテルの展示は必見。喚声があがるこ19コラムホテル玄関に展示されている ホンダNR第8回「鷹子町 たかのこの湯」「鷹子町 たかのこの湯」弘法大師に縁のある遍路道にある温泉
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