所報9月号
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企業 Enterprise当会議所 Chamber of Commerce愛媛大学 Unversityえひめ学生起業塾は、愛媛大学の学生のみならず、県内の学生を対象としたもので、松山大学などの学生も所属しています。令和元年には、起業活動を支援するために、一般社団法人えひめベンチャー支援機構を立ち上げました。主な活動としては、合宿研修や、ビジフェスというピッチコンテストなどを行い、学生の起業マインドの醸成や実際に起業するためのサポートをしています。今年度からは新しいプログラムとして高校生の部門を設けました。県内ていただいています。塾生らには、起業するということが最も称賛されるべきことであり、0から1を創造するということを実践していける人が、未来を切り拓いていく人になるということを伝えています。また、学生が実際に起業する際の金銭面などの支援も行っています。現在、県内での繋がりが広がってきていますので、更に多くの学生さんが入塾し、活躍していってもらいたいと思っています。私たちの研究室で現在大きなテーマとしているのが「カーボンネガティブ」です。カーボンニュートラルは、CO2の排出と吸収をプラスマイナス0にするという考え方ですが、これでは温暖化の根本的解決にはなりません。このため、現在大気中にあるCO2をさらに吸収してカーボンネガティブの状態にすることを目指して、研究を進めています。また、将来的には人の暮らしはある程度1か所に集まって生活をしていくコンパクトシティの形へと変化していき、それに伴ってエネルギーは自給自足・地産地消していくべきだと考えています。そのため、実際にどのくらいの電力を創出し供給することが可能なのかというデータ収集を、松山などのコンパクトシティで行っていきたいですね。地域企業の方にも技術面でぜひご協力いただきたいと思っています。これまで行ってきた研究はどれもアニメや映画から大きな影響を受けています。私の大学時代の恩師がよく言っていた言葉に「脱常識」があり、アニメや映画の世界はまさに脱常識です。常識を疑って考えてみることは私の研究の根幹となっています。今後もカーボンネガティブを目指し、常識を疑うことからイノベーションが生まれ、持続可能なエネルギー社会が実現していくと信じています。産学連携で地域経済をパワーアップ!│えひめ学生起業塾について…。│今後の展開について…。第120回iカーボンニュートラル推進室長産学連携推進センター長84名の高校生、19チームに参加し愛媛大学 社会連携推進機構 副機構長コラム12 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大発のホットな情報を提供します。ぜひ、ご一読ください!カーボンニュートラルや再生可能エネルギーなどの課題に対して、プラズマ研究からアプローチをしている野村先生の連載です。今号では、えひめ学生起業塾、今後の展開について伺いました。野村 信福氏高専生時代は剣道で全国大会団体3位の成績を残す。座右の銘は、「文武両道」で、勉強と運動、どちらもできて初めて人生の幅が広がり、楽しくなると考える。研究の最終目標は、宇宙戦艦ヤマトの「波動砲」と、映画バック・トゥ・ザ・フューチャーの「デロリアン(タイムマシン)」を完成させること。持続可能なエネルギー社会を目指して(2)~プラズマ研究でカーボンネガティブを目指して~

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