所報10月号
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(有)武田鍍金工業所 明治45年、武田廣太郎氏によって創業された武田鍍金工業所。創業当時は自転車などの表面処理加工を行った。3代目の敏博氏が、様々な製法を用いての表面処理加工を展開し事業を拡大した。高い技術力による質の高い製品を提供することで顧客からの信頼を獲得している。 現在、経営を担うのは、敏博氏に加え、甥にあたる央佳氏だ。敏博氏から手伝ってほしいという一言を受け、リーマンショックという状況下の中、同社へ転職した。職人の下で表面処理加工について学び、その後、経営に参画。まずは、質の高い製品を提供するために風通しの良い会社造りを目指した。従業員同士が良好な関係を築き、職場に来やすい環境づくりを行い、円滑なコミュニケーションにつなげた。 また、ハード面にも注目しており、作業環境改善、良品質、効率を重点とした新設備導入等、南吉田に新工場を建設し移転作業を進めている。 若手育成にも余念がなく、ベテランの職人と若手従業員を同じラインに置き、技術を次の世代へと継承している。今後、希少価値が上がっていくと言われている表面処理加工業。同社は表面処理加工の100年企業として、高い技術力の継承と良質な製品の提供に努めていく。 山口元実氏が一番町にて立ち上げた山口工業社。当時は電気工事を専門に扱っていたが、元実氏はポンプの設置など、電気工事に関わらず幅広く仕事を請け負った。昭和30年頃、高度経済成長期に起こった公害を抑制するために取り入れられ始めた送風機に着目し、製作を開始。二代目の功氏が事業の拡大を図り、東温市に1万6千坪もの工場を建設したがオイルショックなどの影響を受け、工場は美沢のみとなった。昭和54年、事業の立て直しを図るため、二幸送風機株式会社を設立。現在は四代目の光俊氏が代表を務める。 光俊氏は代表就任後、財務状況の立て直しや現場環境の見直しに取り組んだ。「社員の希望とお客様の感動の二つの幸せを実現する」を目標に事業を展開し、2年連続で健康経営優良法人に認定されている。また、定年を迎えた社員を同様の条件で再任用し、離職率を低減させた。 二幸送風機の強みは受注生産制で、自社にてほぼすべての部品を製造、組立、取付を行っている。特殊な送風機の制作も請け負っており、高度かつ長持ちする製品としてあらゆる業界から支持されている。空気という見えないものを相手にしているため、難しいこともあるが、これまで受け継いできた技術力で顧客のニーズに応えられるよう尽力している。今後も社員のため、顧客のため、受け継がれてきた技術力をもとに、幅広い顧客のニーズに応えていく。メッセージメッセージ創業創業15会員トピックス当会議所会員創業記念表彰を受賞された会員のみなさんをご紹介します。明治45年創業さらなるヒト、モノの未来創造を目指し、めっき業として地域の皆様の生活貢献へ勤しんで参ります。大正11年創業「風の匠」として、常にファン技術の可能性に挑戦し、社員の希望とお客様の感動のふたつの幸せを実現できる会社創りを目指します。事業所概要代表者:所在地:TEL:武田 敏博 武田 央佳松山市小栗3-6-22089-933-4888高い技術を人とともに次代につなぐ事業所概要代表者:所在地:TEL:山口 光俊松山市美沢2-3-7089-925-6401社員と顧客の二つの幸せを実現する昭和40年頃使用したトラック110周年100周年二幸送風機(株)

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