所報2月号
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 戦後、無機化学品の需要拡大に合わせて、小倉、尼崎の工場に続き、大阪ソーダの第三の生産拠点とし業当時から、塩を原料としてかせいソーダ・カリ、塩素の生産を行ってきた。近年では、松山地区コンビナートの一員として、近隣企業との連携を深めた事業を展開している。 1962年には有機化学品事業としてダップ樹脂の製造を開始。現在では、ダップ樹脂はグローバルニッチトップ製品の地位を確立し、松山工場を代表する製品になっている。 1990年代頃からはヘルスケア事業へ進出し、現在松山工場は医薬品原薬・中間体の大型製造設備を備えている。2024年内には、新たに医薬品精製用シリカゲルの製造設備が完成予定。シリカゲルは糖尿病治療薬の精製を中心に需要が急拡大している。大阪ソーダではヘルスケア事業へ積極的に投資しており、松山工場はその重要拠点と位置づけられている。 工場長を務める吉信氏は、工場を運営するうえで、現場で働く社員はもちろん、地域の人の安全を第一に努める。また、市場がグローバル化していく中で、変化に対して敏感かつ柔軟に対応できる人材を育成することに注力している。 これまで、時代の変化とともに、事業を拡大してきた、松山工場。今後も、豊かな社会を実現するため、安全操業と事業発展に努める。 垣本茂氏が農業用ビニールの販売を目的として創業した垣本商店。昭和ミシンを導入。現在はかねてからのノウハウを生かし、ハウス建設工事を主に請け負っている。また、設備を活用して、ランドセルや免許証のカバーの製造にも着手し、繁忙期以外の時期にも仕事を請け負い、事業を拡大した。 昭和51年、東温市に研究農場を設置し、ガーベラなどの研究・育成を行っていた。現在は、いちごの研究に注力しており、自社ブランドとして3品種の権利を取得。その権利をいちご農家に販売して、生産・販売のサポートも行う。生産のサポートとしては、自社独自の底面給水育苗システム「すいすいシステム」を開発。いちごの育成に多大な被害を与える炭疽菌の蔓延を防止し、いちごの安定した育成に貢献している。 現在、代表を務める小山氏は、他のいちごとの差別化や付加価値をつけることで、単価の高いブランドを確立し、農家の方の収入増に取り組んでいる。また、昨今の人手不足を少しでも改善できるよう農協と連携し、農業を行っている方々の作業環境の改善にも尽力している。 これまで、ビニール加工のノウハウや農作物の研究技術を活かし事業を拡大してきた垣本商事。これからも、自社の強みを活かして次代に事業をつないでいく。創業創業当会議所会員創業記念表彰を受賞された会員のみなさんをご紹介します。1952年操業開始当時の塩倉庫昭和27年創業ニッチトップ製品で、豊かな社会の実現と地域の持続的発展を目指します。昭和27年創業正直に」を心がけて、農家さんと共に歩み、地域に貢献できるよう努めてまいります。事業所概要代表者:所在地:TEL:吉信 光敏松山市北吉田町77089-972-0131豊かてな設立社さ会れたに松つ山工な場。が操る製品を提供事業所概要代表者:所在地:TEL:小山 和夫松山市南高井569089-975-2626農業のたをめ加、工通県品内し質初をてと向な地上るさ高域せ周にる波貢献する老舗30年代には農業用ビニールメッセージグローバルメッセージ「まっとうに、15会員トピックス70周年70周年(株)大阪ソーダ松山工場垣本商事(株)

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