所報4月号
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〜研究・産学連携推進機構から起こすイノベーション〜│研究・産学連携推進機構の概要について…。今回立ち上げられた研礎研究や先端研究を推進してきた先端研究・学術推進機構と、産学連携や知財取得を推進してきた社会連携推進機構の部門が合併したものです。これまで縦割りとなっていた2つの機構の役割を統合し、研究企画から知財の獲得、事業化、研究成果の社会実装までを一貫して推進します。また、これまで社会連携推進機構が推進してきたベンチャーやスタートアップ支援、学生起業塾、アントレプレナーシップ教育等も当機構で取り組み、産・学・官の連携をより高めることを目指します。│今後の展開について…。昨今、国の方針として、オープンサイエンス、オープンイノベーションが推進されている中で、大学の役割としては、基礎研究の提供、高度な技術・知識を持つ人材の育成、企業と大学の共同研究プロジェクトの推進、企業への技術移転の促進などが挙げられます。そのような目的に対して、現在、当大学では新たに、愛媛大学エコシステムセンターを建設中です。2024年末に完成予定で、社会実装を目指した「組織対組織」型共同研究のためのレンタルラボや、大学発ベンチャーの設立に向けたインキュベーションスペースを設置します。地域の起業家、研究家などが集い、交流を深め、 究・産学連携推進機構は、基新産業の創出・起業につながる施設を目指していきます。また、学生の県内での就職率も高めていきたいと考えており、学生が地域の企業の方と関わる取り組みや、地域の魅力を知る機会なども発信していきます。第126回愛媛大学にて組織改編が行われ、今年4月から新たに立ち上げられた研究・産学連携推進機構。 今回は研究・産学連携推進機構長に就任された満田憲昭氏にお話しを伺いました。│プロフィールを教えてください。出身は兵庫県です。東京大学理学部化学科を卒業後、民間企業に勤めていましたが、大阪大学医学部医学科へ編入し、改めて医学の道を志しました。老化現象について興味があり、医師免許を取得後は、内科学・老年学などの臨床医学に従事しました。その後、3年間、アメリカのデューク大学に留学して神経内科学を専攻し、アルツハイマー病についての遺伝学的な研究を行い、論文博士を取得しました。それを契機に生理学の研究に従事することとなり、2000年に愛媛大学医学部へ赴任してからも、同様の研究に取り組んできました。新体制で取組む産・学・官連携 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大発のホットな情報を提供します。ぜひ、ご一読ください!愛媛大学 理事・副学長研究・産学連携推進機構 機構長11コラム満田 憲昭(みつだ のりあき) 教授愛媛大学への赴任から20余年が経ち、愛媛は第二の故郷に。座右の銘は、ルイ・パスツールの「幸運の女神は、用意された心にのみ微笑む」。知識と言うものに無駄はなく、どのような知識も日々蓄えていれば、降り注いだ幸運を逃さないで済む。学生には、患者を中心に考え、患者に優しい医師を目指してほしいと願っている。       で      をパワーアップ!産学連携 地域経済

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