所報5月号
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〜より活発的な地域との協働を目指して〜未来について考えてもらう科目を立ち上げ、これは共通教育科目として必修化されています。│地域協働推進機構の概要について…。当機構の前身である、社会連携推進機構内には、地域の抱える課題の解決に、地域住民と連携した取り組みを進めている部門がありました。その部門を独立して立ち上げられたのが地域協働推進機構です。大学が独自で地域課題の解決に取り組む場合、金銭的・人的な資源に限りがあることや、課題を乗り越えた後、携わる人が変わると地域内で取り組みが続かないといった問題点が挙げられます。こうしたことから、地域住民や各地域の高校生などと協働し、資源を補い合うほか、地域が自立して継続できる活動を展開していくことを当機構の目的としています。また、社会人向けのリカレント教育・リスキリング教育も推進しています。社会人の方が勉強をする機会を得られるよう、大学内のリカレント教育システムを広く展開し、地域のビジネスパーソンが能動的に集まり、勉強をする場を創るきっかけにしたいと考えています。│今後の展開について…。現在、愛媛大学と地域の方とが連携して活動をするための拠点である、地域協働センターが、南予・中予・東予にそれぞれ設置されています。このセンターを活用して、これまで以上に各地域のステークホルダーと連携しながら地域の課題解決に取組んでいきます。また、リカレント教育においては、中間管理職などの従業員層に向けた事業を展開していきますので、興味のある企業の方はお気軽にご相談ください。第127回愛媛大学にて組織改編が行われ、今年4月から新たに立ち上げられた地域協働推進機構。今回は地域協働推進機構長に就任された杉森正敏氏にお話しを伺いました。│プロフィールを教えてください。小学校3年生から高校生までを埼玉県で過ごしました。京都大学へ入学後は、農学部林産工学科で林産学について学びました。当時は、画像処理を用いて木材を評価する研究などを行っていました。修士課程修了後、岐阜大学に就職し、1998年に愛媛大学の農学部森林資源学コースに助教授として赴任しました。その後も木材に関する研究に取り組んでおり、現在は、光が木材に及ぼす影響について研究を行っています。また、昨年度までは教育・学生支援機構副機構長として、大学教育の諸課題について検討し、未来思考支援科目という、学生の身の回りや世界などの様々な愛媛大学×地域でよりよい地域を 杉森 正敏(すぎもり まさとし) 教授座右の銘は「習うより慣れよ」。学生には知識ばかりでなく、実際に見たり・触れたりと、実践を通した経験から学びを得てほしいと願う。趣味は低山を登ること。最近は、松山城や皿ヶ嶺、面河渓などに登っているそう。学生時代に何度か訪れた上高地や木曽駒ヶ岳にもまた足を運びたいと話す。 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大発のホットな情報を提供します。ぜひ、ご一読ください!愛媛大学 理事・副学長地域協働推進機構長 機構長11コラム       で      をパワーアップ!産学連携 地域経済

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