所報6月号
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当会議所では、中期行動計画の重点項目とした、30年後を見据えた松山のまちづくりビジョンを策定するため、5月27日、髙橋会頭を所長とし、組織内部の研究機関となる「まつやま未来社会経済研究所」を設置し、キックオフとなるセミナーを開催しました。セミナーには、髙橋会頭をはじめ、松山市中心市街地活性化協議会の委員や、市内の行政機関などのまちづくり関係者のほか、当会議所の議員など、約70名が参加しました。セミナーは、松山の重要な産業である観光とまちづくりをテーマに掲げ、まず、愛媛大学社会共創学部の井口准教授から、「松山の観光まちづくり」をテーマに、松山における観光を取り巻く機会や強みなどの分析のほか、愛媛県が掲げる観光振興基本計画、松山が誇る観光資源・コンテンツなどについて説明がありました。次に、当会議所の宮﨑副会頭から、自身が会長を務める道後温泉誇れるまちづくり推進協議会で策定した、「道後温泉2050ビジョン」について説明がありました。これまでの道後地区におけるまちづくりの取り組みや、これからのブランディング及びターゲット設定などについて説明があり、25年後の道後温泉のあるべき姿や、その実現に向けた具体的な事業内容が提示されました。最後に、早稲田大学大学院経営管理研究科の池上教授から、「海外と国内の資源を活用した観光まちづくり」をテーマに講話がありました。まず、直面する社会課題の現状から、観光の発展可能性への期待感、世界における日本観光の位置づけなどの説明がありました。その中で、観光まちづくりにフォーカスを当て、観光を核にした地域経営におけるリスクなどについて解説されました。今後、「まつやま未来社会経済研究所」では、学術研究機関などのアドバイザーを招聘し、松山経済の現状分析や、産業構造などの将来予測などを行うこととしております。こうしたデータをもとに、2025年る、松山のあるべき姿を考えたうえで、まちづくりに関するビジョンをとりまとめることにしております。5特集約70名が受講したまちづくりセミナー10月を目処に、経済界の視点によ早稲田大学の池上先生の講演髙橋会頭の開会挨拶まつやま未来社会経済研究所を設置、キックオフセミナーを開催

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