所報7月
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第129回愛媛大学にて組織改編が行われ、今年4月から新たに立ち上げられた地域協働推進機構。今回は地域協働推進機構副機構長に就任された前原常弘氏にお話を伺いました。│プロフィールを教えてください。出身は大阪市です。幼少期に湯川秀樹氏の伝記を読み、自分の好きなことをやって周りから偉いと言われる科学者という存在に興味を持ったことがきっかけとなり、湯川氏の出身である京都大学理学部に進学、理学の博士課程を修了しました。平成7年にご縁があって愛媛大学へ赴任し、10年に博士号を取得し、22年に教授となりました。愛媛での生活は、今年で30年目を迎えました。│地域協働推進機構の概要について…。地域協働推進機構は、大学と地域の連携を推進する部門として立ち上げ、地域課題の解決や地域住民との協働連携、社会人向け地域と大学を繋ぐ産学連携で未来を築く「愛媛大学のファンを増やのリカレント教育の推進に取り組んでいます。同機構の副機構長を拝命するにあたり、仁科学長からはしてほしい」という言葉をいただき、副機構長として機構での活動以上のものを求められていると感じています。個人としては、理学部の就職担当に10年以上携わっています。愛媛大学理学部は県内出身者が決して高いわけではありません。そこで、大学教員として教鞭を執りながら自身が懸け橋となり、企業がどんな学生が欲しいか、独自に作成している就職支援冊子等を用いて情報共有や連携を行っています。学生が社会人として様々なフィールドで活躍できるよう積極的にサポートしています。│今後の展開について…。機構での活動を通じて大学の存在を示していくことが重要だと考えています。例えば、リカレント教育では、理学部なりのテーマで、身近に起こる現象等について専門的な観点からの講義を行うことで、誰でも楽しく学べる教育を提供することが、大学のプレゼンスに繋がっていくと思っています。また、アウトリーチ活動にも注力し、現在大学が散発的に実施している子ども向けの科学実験教室に機構として関わりながら全学的なフィードバックにしていきたいと考えています。就職支援についても、愛媛にこだわらず、首都圏も視野に含め多くの企業をあっ旋したいと思っています。それが本質的な産学連携に繋がっていくと考えています。〜地域から愛される愛媛大学が目指す、地域協働推進機構の挑戦〜愛媛大学 学長特別補佐地域協働推進機構 副機構長コラム1223%程度で、県内就職率も 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。愛媛大学研究・産学連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大発のホットな情報を提供します。ぜひ、ご一読ください!代表取締役〒790-0943 松山市古川南1丁目22番18号TEL(089)956-1125(代) FAX(089)957-1172http://www.arimitsugumi.co.jp前原 常弘(まえはら つねひろ) 教授座右の銘は「為せば成る」。まず頑張り続けることが必要で、そこに縁やチャンス、幸運が重なる。愛媛大学の学生は高い能力を持っているので、自分の殻にこもらず、自信をもって活躍の場を広げてほしいと願う。趣味はクラシック音楽の鑑賞。最近は藤井聡太棋士の活躍がきっかけで将棋を観戦する。有光智幸       で      をパワーアップ!産学連携 地域経済

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