そのためには、女性の活躍推進に取り組むことが重要だと考えています。松山は、まだまだ女性が活躍できていないと感じています。女性が活躍しなければ、将来的にダイバーシティが進展する松山のまちが実現することは難しいのではないでしょうか。髙橋 まつやまの未来が少し見えてきました。こうした中で商工会議所が何をすべきか考えていきたいと思います。現在、当会議所は「Change! Chance! Challenge! チェンジの時代にチャンスを見出す!企業と地域のチャレンジを支える商工会議所へ」をスローガンに、人口減少、DX、グローバル化、気候変動といった4つのトレンドによる変革をチャンスと捉えて、企業と地域のチャレンジを全力でサポートしています。首都圏や海外などへの販路開拓を支援するほか、デジタル化やグローバル化といったトレンドに対応できるような経営サポート事業も展開しています。また、まちづくりについては、経済界としてのビジョンを示すための取り組みを進めています。清水 商工会議所自体が、デジタル化・ペーパーレス化を、率先して進めるべきでしょう。前例に拘らず、紙文化をやめて、新たな発想で。会員企業のデジタル化を進めるには、会議所自らが変わっていくべきです。三好 大きなトレンドに対応して、企業の変容を促すため、最先端の知識をもった講師によるセミナー等でサポートするとともに、海外の市場に販路を見出す中小企業の支援に取り組む必要があります。また、令和6年は韓国に経済訪問団を派遣しましたが、今後も、発展が見込めるアジア諸国への経済ミッションを積極的に行って、海外の商工会議所等との経済交流を深めていくことが効果的です。守谷 グローバル化を進める中で、企業がダイバーシティ経営に取り組むためのサポートに加え、マインドフルネスや従業員満足度の向上など、松山で働くことの幸福度が向上するような事業を展開すべきでしょう。昨年より、商工会議所では、「まつやまウイメンズ・アクション・リーダーズ」を設置し、松山における女性の活躍を推進する研究や事業を行っていますが、女性の視点でまつやまのまちを活性化することも求められています。清水 伊予鉄松山市駅前やJR松山駅など、100年に一度のまちづくりが行われています。商工会議所としても、このチャンスに、スピード感を持って、結果を出していけるよう、行政にも働きかけていきたいと考えています。宮﨑 まちづくりと観光に関して、当会議所は、2022年6月に開催した全国商工会議所観光振興大会で採択した「えひめ・まつやまアピール」をもとに事業を展開しています。今後も、アピールの実現と観光まちづくりに取り組むこととしています。また、観光振興やまちづくりを、地域経営という視点から見直していく必要があります。商工会議所で策定を進めているまちづくりのビジョンは、観光振興が、他の市内の産業に次代を見据えた商工会議所の役割とは特集4(株)宝荘ホテル 代表取締役社長(株)伊予銀行 取締役頭取副会頭宮﨑 光彦副会頭三好 賢治
元のページ ../index.html#6