所報2月号
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四国最大の都市である松山市は、観光業やサービス業など第三次産業を中心に、製造業や農業など多様な産業が根付いています。しかしながら、少子高齢化や人口減少、若年層の流出などの課題も顕在化しており、皆さまの事業にも新たな課題が増えていると感じられていることと思います。地域を取り巻く環境が変わるなか、人・物・金・情報といった限られた資源を有効活用しつつ、新たな視点で、商品やサービスの付加価値を高め、地域経済の活性化につなげていくことが肝要と考えます。近年、デジタル化が進んでいます。デジタル化は可能性を広げる強い味方です。デジタルツールを使って業務をスリム化することで、時間やコストが節約でき、生まれたリソースを本業の拡充に活かせます。例えば、観光業ではネットでの予約や情報発信が一般的になりつつあり、これを活用することで顧客層を開拓できます。製造業や農業では、データ分析を活用して効率化を進めることで、品質や生産性の向上が期待できます。商店街ではデジタルマーケティングを活用し、店舗や商品の魅力を効果的に伝える取組みが可能です。一歩一歩取り組むことで成果につながっていくはずです。究極のデジタル化は、ITの進化に伴い新たなサービスやビジネスモデルを展開することでコストを削減し、働き方や社会そのものの変革につなげることにあります。都会の快適さと田舎ののどかさを合わせ持つ松山市は、安全安心で住みやすい街です。この恵まれた環境に、柔軟な働き方やキャリア形成ができる職場が増えれば、多様なスキルを持つ人材が集まり、地域の活力もますます高まります。デジタルツールを活用すれば、遠隔地に居ても松山と関わることもできます。デジタル化を進めることで、足りない人手、足りない時間を補うことが可能となり、ビジネスの拡大ひいては地域全体の発展につながります。変革の時代にあっても、皆さまの事業が地域と共に成長し続けられるよう、私たちも一緒に考えながら歩んでいきたいと思います。新しい時代に挑戦し続け、地域の持続可能な発展を共に支えていきましょう。5コラム松山商工会議所金融業部会部会長チェンジリレーコラム第20回「デジタル化への挑戦」豊田 将光大変革の時代に   チャンスを掴む

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