東シナ海や瀬戸内海をメインのフィールドとして、黒潮の海流によって海中の栄養成分がどこにどれくらい運ばれるかを、流動モデルを使って計算する研究に携わっています。また、マイクロプラスチックなどの海洋中の汚染物質にも研究対象を拡大し、それらの輸送量や動態を推定する研究も行っています。人間活動や気候変動などの影響により変動する沿岸海域の実態やそのメカニズムを解明し、将来の沿岸環境の変動を予測するほか、それらを物理学的側面から解明していくことを目的として研究に取り組んでいます。│今後の展開について…。沿岸環境科学研究センターは、沿岸域の環境や生態系のほか、外洋や陸域も含めた化学汚染、また、人や動物、環境の健康を包括的に守るワンヘルスを軸に、関連する多様な分野の研究を学際的かつ機動的に推進しています。今後はセンターがアジアの環境研究拠点となることを目標に、体制構築に注力していきます。また、異分野との融合にも積極的に取り組みます。特に、若手研究者による異分野研究を奨励し、研究費の提供とともに、他拠点や他学会との連携を通じて、若手研究者の研究活動の促進を図っていきたいと考えています。〜異分野融合で挑む沿岸環境研究の最前線〜第136回今回は愛媛大学において特徴的な先端的研究を推進している沿岸環境科学研究センターの郭教授にお話を伺いました。│プロフィールを教えてください。中国の青島市出身です。1993年に留学生として来日して以降、日本で生活しています。当時、中国の各大学には国費留学生の大使館推薦枠があり、その制度を使って愛媛大学へ入学しました。船周辺の流体と波に関する研究を行っていましたが、愛媛大学の柳哲雄先生との出会いがきっかけで、博士課程で東京湾の潮流・残差流の三次元数値モデルの開発などを行っていました。│自身の活動について…。専門は海洋物理学です。海洋環境の未来を支える学際的研究13コラム国立大学法人愛媛大学沿岸環境科学研究センター学生には、たくさんチャレンジ(冒険)してほしいと願う。アイデアを出してしっかりと理論立てていけば、間違いも少なくなり、予習、復習を欠かさないようにと伝えている。趣味は映画鑑賞だが最近は時間が無く移動中の機内でしか鑑賞できないとか。 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。愛媛大学研究・産学連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大発のホットな情報を提供します。ぜひ、ご一読ください!郭 新宇(かく しんう)教授 で をパワーアップ!産学連携 地域経済
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